磐越道マイクロバス事故に関する報道番組に、道路運送法・貸切バス実務の観点から、オンラインでコメント協力を行いました。
まず、亡くなられた生徒のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、負傷された方々の一日も早い回復をお祈り申し上げます。
番組では、個別事案の責任や違法性を断定するものではなく、白ナンバー車両による送迎、運転者手配、二種免許、貸切バス事業者の関与、運送引受書や費用の流れなどについて、道路運送法上の一般的な考え方をお話ししました。
白ナンバー車両で人を運ぶこと自体が、直ちに違法となるわけではありません。一方で、外部事業者が白ナンバー車両と運転者を組み合わせ、費用を受けて人を運ぶ形になる場合には、道路運送法上の問題が生じる可能性があります。
当法人では、今後も道路運送法・運送事業許認可の実務に基づき、制度面から正確な情報提供に努めてまいります。
記事全文
磐越自動車道で高校生ら21人が死傷したバス事故をめぐり、金子 恭之国土交通大臣は5月12日の会見で、事故を起こしたマイクロバスがいわゆる白バス行為にあたるかどうかは「確認された事実関係を踏まえて判断する」と述べました。
事故を起こしたマイクロバスは果たして「白バス」にあたるのでしょうか…
それともあたらないのでしょうか?
乗用車と同じ白ナンバーのレンタカーで起きた今回の事故。
「貸し切りバスを依頼した」という北越高校側と、「レンタカーと運転手の手配を頼まれた」とする蒲原鉄道との間で意見が食い違っています。
【金子国土交通大臣】
「一般論として いわゆる白バスとは、自家用車やレンタカーを用いて他人の需要に応じた、有償で運送するサービスを提供する行為であり、そのような行為は道路運送法違反となる」
金子国交大臣は、白バス行為に当たるかについて「確認された事実関係を踏まえて判断する」と述べました。
道路運送法に詳しい行政書士は『他人の需要に応じたもの』か、そして『有償だったかどうか』が焦点と話します。
【運輸交通法務センター 楠本 浩一行政書士】
「無償であれば、この道路運送法でいう白バスには当たらないということになる。有償というのは一つのキーになるかと思う」
事故現場から見つかったカバンから、蒲原鉄道側が若山哲夫容疑者(68)に渡したとみられる封筒が見つかり、中には現金3万3000円が入っていたとしています。
【運輸交通法務センター 楠本 浩一行政書士】
「外部からではなくて自分たちのそのグループで行ったとかっていう形であれば、他人の需要に応じてということではないので。そこの観点でやるということに関しては、道路運送法として“白バス”には当たらないのではないか。
現金の入った封筒について5月12日朝、蒲原鉄道の茂野社長にあらためて聞きました。
【蒲原鉄道 茂野 一弘社長】
Q.3万3000円が入った封筒を知っていたか?
「捜査中ということもあり、お話しすることはできない。ご理解いただければ」
楠本行政書士は、仮に白バス行為と認められた場合、蒲原鉄道に対し「営業停止」や「車両停止」などの行政処分が下される恐れもあると指摘しました。
